アポウィルブログ - アポウィルに関わるメンバーによる日々の綴り

棚卸 終了しました。

3月末で、この薬局も1年の期末を迎え棚卸を行いました。どの薬局も1年に1回は必ず、税務上の関係で、この棚卸、在庫量を数えることは行っていると思います。今年は31日が火曜日だったこともあり、その前の土曜日から作業を開始しておりました。薬剤師2人と事務1人で分担して行いましたが、この薬局でも、登録医薬品数が1700品目あり、そのリストアップされた棚卸表も100枚近くありました。最初手にしたときは、ずっしり厚く、重く、これを一つずつ確認して、数を数えて埋めていくのは、ものすごく大変な作業だなーと正直思いましたが、なんとかやり終えました。毎年医薬品も、新薬が発売、ジェネリックも発売、なにより患者さんも増えてきており、採用品・登録品、在庫量もその分増しております。順調に薬局が成長している証拠、ある面、うれしい限りだと思います。

 数えていると、普段は忘れている薬にも遭遇します。「この薬はあの患者さんにだけに、半年に1回出ているなー」とか「そういえば、この薬、あの患者さんが使っていたけど、もうしばらく来局してないなー」とか、薬一つ一つに感情が湧いてきました。それも、『患者さんを大切にする、大切にしている、患者さんの顔が浮かぶ、雰囲気もわかる、まさしくこれぞ、“かかりつけ薬局”』ならではのことだと、これまた、意味深く胸に響く作業なのだと実感しました。

 そのように、今はあまり動かない、いわゆるデッドストック薬もさることながら、使用期限が切れてしまった薬もいくつか出てしまいましたが、これはこれで、別に記録し、それぞれ集計して、税理士さんに報告しました。今期の決算、つまり、収益、法人税などがこれを基に算定されるものと思います。何とか、この薬局の「第4期」も大変な作業を経て無事終了しそうです。

クレジットカードが使えるようになりました。

当薬局に導入を検討してきました「クレジットカード支払」の手続きが完了しまして、今年から遂行しております。昨年来、導入に関して、カード会社との説明、導入にあたっての審査、契約、手続き等、時間がかかりましたが、無事端末を設置し、実際に患者さんも何人かは」利用され始めました。

医薬品の中には、抗がん剤や抗アレルギー剤、その他新薬など薬価が高いものがあり、更に、普段はあまり現金を持ち歩かない方もいます。以前は薬局でのカード払いは「カード会社からのポイント付加」等の問題があり、一般の小売業よりは導入が遅れましたが、今では大丈夫なようです。

病院はもとより、スーパーでもコンビニでもこのカード払いが普及してきました。せっかく導入した限り、この機会に新しく来局された患者さんにも、更には今までかかりつけ薬局として利用して下さっている患者さんにも、より多くの方々に御利用していただきたく思います。

AGジェネリック、それにしても一体いつから後発医薬品から変わったのか?

この1、2年ではあると思いますが、オーソライズドジェネリック(AG)なるものが発売されてきました。例えば、抗アレルギー剤のアレグラや降圧剤のブロプレス、抗菌剤のクラビットなどがあります。生き残りをかける、オリジナル先発メーカーと、ジェネリック後発品メーカーとの凌ぎあいにしか、患者からの視点でからは映りません。

AGは添加物など全く同じの、いわばヒートの名前のみが違うにすぎないのだから、添加物を気に掛ける医療関係者や患者さんからは信頼が得られるでしょうが、薬価が続発するメーカー品よりは若干高くなり、採用するにも薬局としても二の足を踏んでしまいます。戦略なのだから仕方ないのかもしれませんが、同じ中身なら、もっとオリジナルの先発品の薬価を下げて売れないのかとか思ってしまいます。

それに、AGではない続発ジェネリックは多少添加物などが違ってきますが、それが、むしろ危険なので、AGがあるのではないのかと患者さんが疑問に思う、むしろ不安を与えてしまいかねない問題かと感じますがいかがでしょうか。いずれにしても、今後も更に特許が切れて発売が予想される医薬品のこのAG問題が、良い面、悪い面、その両方がクローズアップされていくでしょう。

それにしても、一体いつから、「後発医薬品」から「ジェネリック医薬品」に通称が変わったのでしょうか?イメージ的な側面からか、あるいは、日本もグローバル化を果たしているからなのか?でも「オリジナル医薬品」よりも「先発品」とはいまだ一般的に言われるけどなぁ。いずれは、「オリジナルドラッグ」「ジェネリックドラッグ」と完全に言われるようになるのであろうか?

ジェネリックの変更の話

これもシートの変更の話だが、GS1コードレベルの話ではなく、ジェネリック医薬品の幾つかは、商品名から一般名へと順次切り替わっているものが後から後から、次から次へと、発売されてきます。

薬局として困るのは、まず、事務さんなど、処方せん入力に戸惑ってしまいます。薬剤師も若い6年制で卒業したてなら、一般名の方が覚えているかとは思いますが、如何せん、私のような、現場で15年以上も、商品名に染まった調剤に関わっていると、いきなり名称変更には正直戸惑ってしまいます。(でも、すぐ慣れるようには努力しております、もちろんです。)

処方された薬のピッキング自体にも一瞬戸惑いますが、なにより、薬を保管しておく棚の配置に困ってしまいます。当薬局でも、「アロング」という商品名の医薬品が「ベタキソロール」にア行からハ行に、その逆に「トーワミン」が「アテノロール」にタ行からア行に鞍替えしたものなど幾つもあります。その都度、棚順を入れ替えるのも、他の薬との兼ね合いもあり一筋縄ではいきません。他の薬局さんでもお困りではないでしょうか?

もちろん、最終的には患者さんに説明して、ご理解してもらうのが、一番大切であることは言うまでもありませんが。ただでさえ薬の名前は難しい、一般名は何より難しい、患者さんもものすごく大変かと察します。

一般名シート変更で苦労、ジェネリック発売中止あり困る

このところ医薬品のPTPシートを見ていると、「GS1コード」なるバーコードを、医療過誤防止のためつけるようにとの厚労省の指導の下、相次いでデザインが変更になっております。パッと見、あまり変わりがないものから、シートの素材まで変更していたりと各医薬品、各製薬メーカーによりまちまちです。

患者さん向け変更のお知らせカードのような小さい紙が同封されていたりしているものならまだいいですが、何の通知もない薬も見受けられます。その医薬品に対する、メーカーの思い入れ、変更に対する企業としての考え、対処の仕方、なにより、薬局向け、更には、エンドユーザーである患者さんに対しての、「思いやり」の姿勢があるかないかがこの変更一つにも、透けて見えてきます。

当薬局は、ご高齢な患者さんが多い分、その患者さん一人一人に対して服薬指導には時間を費やして、シートデザイン変更したことをご説明しており、戸惑う方は少ないように思いますが、それでも、気に掛ける、気にかかる患者さんはいないわけではありません。これはここだけの話ではなく、日本中の薬局でも対応に苦慮している一つかもしれません。

問屋さんがんばって

時代の流れで、ジェネリック医薬品の使用もかなり浸透してきました。政府も医療費削減のため6割使用すべきだとか、各自治体や保険組合が、患者さん一人一人に、「先発品からの変更のすすめ」なるハガキなどのお知らせ通知をしており、それ自体を見せてくれる患者さんも何人もいます。もちろん強制的ではないのですが、行政などからの通知となれば、委縮してしまう方々が多いのが日本人の特徴なのではないでしょうか。

そこで、早速、薬局としては、ご用命のジェネリック医薬品を問屋さん(卸業者)に発注をかけるのですが、種類によっては、在庫がなく、「取り寄せ」、しかも、「メーカー発注しますので数日、場合によっては1週間はかかります」との返事。これでは正直、患者さんも、薬局も困ります。しかも、当薬局の取引ジェネリック専門の業者は、薬局が営業しているにも関わらず、土曜日が休み。これでは頼みたくても頼めません。呆れることもしばしば。

本当に患者さんのためと言うのであれば、もっと、仲買の卸業者さんにもがんばってもらいたいと思います。

休みなく仕事させてもらっております。

年末年始、お正月のお休みが6日間今年はありました。個人薬局なので、責任をもって、フルで仕事をしなければならない「能動的」な立場。誰かに仕事をさせられている、「受動的」ではないので毎日毎日緊張感を持って仕事場に立っています。

それ故、我々が、体調を崩せば、プロとしてのパフォーマンスを発揮することが出来ないばかりか、患者さんにも何かしらの影響を与えてしまうものです。(調剤が滞り、待ち時間が長くなるとか、うまく服薬説明したいにも、言葉が出てこないとか、、、)体の状態が悪いと、気持ちも乗らないし、心も重く、しんどく、場合によっては、投げやりになってしまうことすらあります。

もちろん、我々とて、人間ですので、その日の、心神の状態は全て満足いく日がないことも事実です。しかし、自分たちの薬局に、自分たち以上に辛い、厳しい、難病と言われているような病状の患者さんも来局してくださいます。その方々のためにも、満足していただけるように我々も日常管理を忙しい中でも行っていかなくてはならないと常々思っています。

次のまとまった休みは、5月のゴールデンウィークの4連休と、その他は幾日かの2連休だけで、またこの1年、2015年も終わっていくのかな。

季節は春へと進んで行くけれども

昨年12月22日に冬至、その日が一番、昼が短く、その日を境に、また徐々に陽の力が強くなっていきます。そう、春に向けて、いち早く動き始めた宇宙の動き。クリスマス、お正月での「新春、初春、迎春」を年賀状に書きしるし、2月には、節分、立春大吉を暦から迎えることになりますが、実際にはこの関東地区では、一番寒い、まさに冬本番の毎日であります。

昨年も2月に2週続けて土曜日に大雪が降り、出勤に大変な苦労をした苦い経験がよみがえります。春一番が吹いて、3月になると、桜の開花の便りとともに、卒業式や入学式など、「別れ、旅立ち、新たな出会い、新スタート」などまさしく春本番となります。

昨年末から今年初めには、世間で言われているように、インフルエンザの患者さんも来局され、ほとんどの患者さんには薬局内で、処方された特効薬であるイナビルを吸入してもらっております。早ければ早いほど効果的で、服薬指導も含めてですので、患者さんからしてもその方がありがたいのではないでしょうか?きめ細かい指導にも当薬局では患者さん一人一人心かけております。

そして、春と言えば、杉やヒノキなどの花粉症の患者さんには大変つらい季節ですが、しかも、この地区では、昨年よりも花粉の量は多いようです。眠くなりにくい内服薬も、しかもジェネリック医薬品も発売されているものもあるので、ご相談くださいませ。なんとか、より良い対処法を、我々と患者さんとで見出していけたらと思います。

昨年薬局の照明を全てLED電球に変えました。

昨年のノーベル物理学賞は「青色の発光ダイオードの発明、実用化」に関して、でしたが、その商品化された代表がLED電球でした。当薬局も普通電球で、寿命も数年で、切れかかるとチカチカと消えかかる始末。時代の流れで、思い切って、LED電球に変えました。

青色ではなく橙色が主ですが、明るさが全く違います。患者さんも、薬のシートの見方が違ったらしく、何人かは、「薬変わったの?」と言われたくらい、鮮やかに照らしています。しかも省エネ、耐久年数も長いとなれば言うまでもありません。経費との兼ね合いですが、少しずつ、新しい設備を導入していけたらと思います。

前の薬局さんは、90年代の半ばからこの薬局を立ち上げ運営しておりました。その期間も含めますと、約20年は経過しているので、あちこち、時代を経て、製品寿命についていけなく、ガタがきそうなものが、今後ますます出てきそうです。次は、エアコンかな?、トイレかな?、床や壁紙もかな?、キリがつかなくなりそうです。

新しい事務さんの採用

昨年のことになりますが、一年半勤めてくれた事務さんが、家庭の都合で急遽退職の申し出がありました。
仕事もソツなくこなしてくれて、何より患者さんに対しても、我々に対しても柔らかく優しい、ほんわかした感じで、言うなれば『癒し系』だった故に、我が薬局からいなくなる寂しさ、残念な思いと、その先に否応なしに待ち受け続く現実の業務を考え、ショックで頭を痛めました。

直ぐさま、求人募集をネットに掲載、業務の合間に、数人の応募を面接など行い、絞り込み作業を経て、無事後釜を見つけることが出来ました。もう既に2ヶ月が過ぎ、だんだん仕事内容、患者さんに接する流れ、この薬局の雰囲気にも慣れてきた感じです。責任者としてやれやれです。

これからしばらく、長い間、新しいこのスタッフ、メンバーで落ち着いて仕事していけたらと思います。当然のことながらこのように、募集、面接、採用、雇用契約の締結、給与支払い等含めて、我々が管理を行っております。個人薬局ですので、当たり前ですがそのような仕事も責任をもって行って参ります。

A薬局 オーナー HT

A薬局 オーナー HT

2014年5月、病院の薬局で働いていた妻を誘って、A薬局を引き継いでから4年目を迎えました。無我夢中で仕事に取り組んだ3年間でしたが、ようやく薬局経営にも慣れてきました。これまでの軌跡や私が目指している理想の薬局などについて語っていきたいと思います。このブログが、独立をめざしている薬剤師の方の参考になれば幸いです。

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