薬剤師をとりまく環境が、いま大きく変わろうとしています。
それは薬学部が4年制から6年制に移行してから初めて、薬学部が卒業生を輩出するから。
そもそも調剤薬局に不可欠な人材である薬剤師は、売り手市場でした。「医薬分業」が進み、90年代から調剤薬局の数が右肩上がりで増加。さらに6年制の移行の影響で、この2年間、新卒薬学部生がいなかったことは、それに拍車をかけていました。
ところが、2012年春には堰(せき)を切ったように新人薬剤師が社会になだれこむわけです。
既存の薬剤師よりも2年間長く学び、そのうえフレッシュな彼らは実に費用対効果の高い人材です。店舗数が増えた結果、競争が激化した薬局には、喉から手が出るほど欲しい存在となるはずです。しかもその数は約1万人に及びます。
裏を返せば、既存の薬剤師は、かつてよりずっと競争を強いられることになるでしょう。薬剤師の分母が増えましたが、それを受け入れる調剤薬局の増加は高止まりしています。売り手市場は、買い手市場へと変わり、しかも新参者が優位な状況になることが予想されるわけです。厚労省の予測でも現在約33万人の薬剤師供給数は、2028年には40万人超に。一方で需要数は現在の約26万人からさほど変わらず、2028年予測は27万8704人程度。この試算でみると、約13万人の“余剰薬剤師”が生まれるというわけです。
そんな中、注目を集めているのが「経営者になる」という選択。
薬剤師から、薬局のオーナーへと転身する未来です。
雇われる側ではなく、独立自尊のオーナーとなる。
そうなれば、雇用の不安が無くなるのは言うまでもありません。
収入もやり方次第で、ケタ違いになる可能性があります。
もっとも、独立がもたらす価値はそれだけではありません。
例えば、日々調剤薬局の現場に立つ中で、少なからずこんなことを感じる瞬間はないでしょうか?
「私ならこんなときこうするのに…」
「本当はこうしたいんだけどな…」
「もっとお客さまに喜んでもらいたいけど…」
しかし、オーナーとなり自ら舵取りをするようになれば、そんな不満や不安からは解放されます。あなたが思う、あなたの理想の薬局を、あなたの手で生み出せるからです。その充足感は、雇われている時とは比べ物にならないものとなるはずです。
もちろん、オーナーへの転身に不安を抱く人は多いはずです。
薬局の新規開業のハードルは確かに高い。資金面はもちろん、立地的に安泰な病院の門前は、すでに既存薬局がおさえているからです。ご存知のとおり、後発でゼロから立ちあげた調剤薬局が、お客さんをとっていくのは、極めて難しいわけです。
ただし―
「すでに開業している薬局を引き継ぐ」としたらどうでしょう。すでに病院やクリニックの近くに店を構え、多くの顧客から信頼を寄せられている。そんな薬局のオーナーになるとしたなら?
実は既存の薬局、とくに個人経営の小さな薬局は、いま“後継者”を探していることが少なくありません。
調剤薬局が最初に増えた初期に起業した薬局オーナーの多くが、いま60歳を超え始めている。「そろそろ誰かに経営を譲りたい」「しかし身近にいい人材がいない」「自分の薬局をやる気のある人に継いで欲しい」。そんな願いを抱いているのです。
私たちアポウィルがお手伝いしているのは、そんな“後継者が欲しい薬局”と“オーナーになりたいあなた”のマッチング。そして使命は、この出会いにより21世紀の薬局を元気にすることなのです。
薬剤師からオーナーへ。あなたに寄り添い、新しい夢を叶えます。